君たちはどう生きるか すべて
における道標でもあって、戒めでもあるということなんだろうなあ。
しかも、あの軍国主義の暗雲に覆われている1937(昭和12)年の日中戦争の勢いに抗うかのように、自由のありがたみを少年少女たちへ伝えようとしていただけに、恐れ入ってしまう。
『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎/新潮社)か...。
何よりも、2000年代に入っても、先行きの見えない時代の続いているだけに、手探りに必死なだけに、突然何らかのはずみで一気に発火したとでも???
前年2017(平成29)年8月下旬より、新装版と漫画版として、改めての発売のように...。
大人たちにとっての教科書であることはもちろん、特にこれからを生き抜く子どもたちにとっての教科書であることが、本当に大きいかもしれないや。
日々を学校で過ごす知的好奇心旺盛な少年「コペル君」と、彼を亡き父親の代わりに見守る教養ある「おじさん」との、"斜めの関係"か...。
"斜め"から物事の本質を静かに見据える気持ちをもって諭す、ということなのかなあ。
親として上からの強い言い聞かせは、良くも悪くも自己中心的(?)になってしまいがちであること、いつの時代も変わらない???
「それは自分で考えるんだ」という、「おじさん 」から「コペル君」への呪文のような語りかけか...。
例えるならば、いじめ問題で揺れる学校での友人との関係ならば、自分可愛さに相手を不利な立場に追いやってしまった心苦しい胸の内への常備薬のようなもの???
肝に銘じたいな。