真田丸 日の本一の兵 体感 DVD Blu-ray
として、忘れられない作品として、永遠に心に残ることになる予感の高まりが...。
思い入れを深めたくなる登場人物の多さの忘れられないがために、繰り返し観たくなってしまうものだから...。
何と言っても、あの2004(平成16)年放送のNHK大河ドラマ『新選組!』のごとく、それぞれの登場人物の軽妙な人となりを魅せるだけ魅せる分、最期に近づく過程での反動を少しずつ大きくすることで、儚さを克明に魅せてくれて...。
DVD/Blu-rayでの改めてのすべての鑑賞、待ちきれない。
まず、7月下旬発売の【第壱集】で描かれた、1582(天正10)年2月の武田家領内への織田信長(吉田鋼太郎)の大軍勢侵攻による、武田軍絶体絶命の危機に直面した真田昌幸(草刈正雄)の立ち回りぶりと、一介の人質に過ぎなかった信繁(堺雅人)の処世術を学ぶ生きざま、第12回まで存分かつ軽快に魅せてくれて...。
次に、10月中旬発売の【第弐集】で描かれた、越後の上杉家から戻った信繁を加え、真田家の一丸となっての昌幸の計略実行と、徳川家康(内野聖陽)の大軍を上田城での阻止。
反面、天下をほぼ手中にした羽柴秀吉(小日向文世)の全国の大名に服従を求める存在感、そして全国統一の決め手となる小田原城の北条氏滅亡の第24回までが...。
あの家康や北条氏政(高嶋政伸)ですら、強大な秀吉の前に決断を迫られる姿、なかなかのものだった。
さらに、12月下旬発売の【第参集】で描かれた、1590(天正18)年の天下統一完成で向かうところ敵無しの反面、関白・豊臣秀吉の愛児・鶴松の重病と死。以後の豊臣家の内紛、千利休(桂文枝)や秀吉の甥・秀次(新納慎也)の死で揺れる豊臣家の基盤、駿府で鳴りを潜める家康の動向、1598(慶長3)年3年の秀吉の死、将来の真田家の命運を左右する"犬伏の別れ"の第35回までが...。
何よりも、途方もない規模を誇る大坂城入城後の信繁の、秀吉と茶々(竹内結子)と石田三成(山本耕史)との直接交流を軸とする、諸大名との関わり、先行きを暗喩させるかのような見応え、忘れられない。
最後に、翌年2017(平成29)年3月中旬発売の【第四集】で描かれた、1600(慶長5)年の天下分け目の"関ヶ原の戦い"で、二手に分かれた真田家の行く末が...。
徳川方に属する信幸改め信之(大泉洋)の末代まで存続させるべく尽力する中での苦悩と葛藤を念頭に踏まえた上で...。
かの信繁(堺雅人)と昌幸(草刈正雄)に連なる一族の九度山幽閉生活、昌幸の最期、豊臣秀頼(中川大志)と茶々(竹内結子)の苦境を救うべく、信繁改め幸村の大坂城入城、運命の人たちとの再会、"大坂の陣"へ邁進する人間模様が、最終回に向けて沸騰することになって...。
あとは、特典映像に収録されるであろう「真田丸紀行」はじめとする、登場人物による案内によるドキュメンタリーに、期待できそう。